はじめてのガイド / 担当者向け

インフルエンサーマーケティングの始め方|5ステップと費用・注意点

「やってみたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」――そんな担当者に向けて、インフルエンサーマーケティングの始め方を、目的設定から効果測定までの5ステップで整理しました。費用の考え方やステマ規制などの注意点もあわせて、初めての方が全体像をつかめるようにまとめています。

公開 2026.06.04 | TRIAS編集部

インフルエンサーマーケティングは、いまや特別な大企業だけのものではなく、中小企業や個人事業でも取り組める身近な施策になりました。一方で、「やり方が体系化されていないので進め方が分からない」「費用の相場感がつかめない」「ステマ規制が怖い」といった理由で、最初の一歩を踏み出せない担当者も少なくありません。本記事では、インフルエンサーマーケティングの始め方を、①目的・KPI設定 ②インフルエンサーの選定 ③依頼・交渉 ④投稿・実施 ⑤効果測定、という5つのステップに分けて解説します。あわせて、費用の考え方、人選のコツ、よくある失敗と注意点まで、初めての方が全体像をつかめる構成にしました。特定のツールに依存しない、中立的な視点でまとめています。

目次

  1. インフルエンサーマーケティングとは
  2. メリット・デメリット
  3. 始め方5ステップ
  4. 費用の考え方
  5. 人選のコツ
  6. よくある失敗と注意点
  7. よくある質問

インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで一定の影響力を持つ発信者(インフルエンサー)に、自社の商品・サービスを紹介してもらうマーケティング手法のことです。テレビCMや純広告のように企業が一方的にメッセージを届けるのではなく、フォロワーが日頃から信頼している「第三者の声」を通じて情報が広がるのが、最大の特徴です。

多くの消費者が、購入前にSNSで商品の評判や使用感を調べる時代になりました。広告だと分かっているメッセージよりも、自分が好きで follow している発信者のリアルな感想のほうが、行動の後押しになりやすい――この「信頼を介した情報伝達」を活用するのが、インフルエンサーマーケティングの基本的な考え方です。Instagram・YouTube・TikTok・X など複数の媒体で行われますが、ビジュアルで商品やライフスタイルを提案しやすいInstagramが主戦場になりやすい傾向があります。

インフルエンサーは規模で5つに分けられる

「インフルエンサー」と一口に言っても、フォロワー数によって性質は大きく異なります。一般的には、フォロワー規模で次の5つに分類されます。規模が大きいほど一度に届く人数(リーチ)は増えますが、フォロワーとの距離が近いほど反応率(エンゲージメント)は高くなる傾向があります。

メガ100万人以上 / 圧倒的な話題性・最大リーチ
マクロ100万人前後 / 広範囲リーチ・プロ対応
ミドル10万〜100万人 / 拡散力と親しみのバランス
マイクロ1万〜10万人 / 費用対効果に優れる
ナノ1,000〜1万人 / 高エンゲージメント・高信頼
▲ 下にいくほどフォロワーは少ないが、エンゲージメント率は高くなる傾向

はじめてインフルエンサーマーケティングに取り組む場合、いきなり費用の大きいマクロ・メガ層に依頼するより、マイクロ・ナノ層から小さく試すほうがリスクを抑えやすく、学びも得やすいといえます。規模ごとの特徴やマイクロ層の活かし方は、マイクロインフルエンサーの解説記事でくわしく扱っています。

この記事のゴール

読み終えたときに、「何から始め、どんな順番で進め、どこに注意すればよいか」を自分の言葉で説明できる状態を目指します。費用相場や依頼の文面など、各工程の細部は、本文の内部リンクから関連記事へ進めるようにしています。

インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

始め方の前に、この施策が「自社に向いているのか」を判断するために、メリットとデメリットを整理しておきましょう。万能な手法ではなく、向き不向きがあります。先に両面を把握しておくことで、過度な期待や思わぬつまずきを避けられます。

メリット

  • 信頼する第三者の声として届き、広告らしさが薄い
  • 商材と相性の良い層にピンポイントで届けやすい
  • UGC(生活者目線のコンテンツ)が生まれ、二次活用できる
  • 小規模・低予算からでも始めやすい
  • SNS上で「いいね・保存・コメント」など反応が可視化される

デメリット・注意点

  • 人選を誤ると成果につながりにくい
  • 投稿の最終的な表現はインフルエンサー側に委ねる部分が大きい
  • 炎上・不適切表現などのリスク管理が必要
  • ステマ規制など法令への配慮が欠かせない
  • 効果測定の指標を決めておかないと振り返りにくい

メリットの核心は「信頼を介して届く」こと

純広告との一番の違いは、メッセージの届き方です。企業が「この商品は良いですよ」と直接言うよりも、フォロワーが普段から信頼している発信者が「これ良かった」と紹介するほうが、受け手の心理的なハードルは下がります。さらに、インフルエンサーが制作した写真・動画・文章は、生活者目線のコンテンツ(UGC的な資産)として、許諾を得たうえで自社のSNSや広告に二次活用できる場合もあります。一度の施策が、複数の用途に展開できる点も見逃せません。

デメリットは「設計」と「配慮」で減らせる

デメリットの多くは、事前の設計と配慮で軽減できます。たとえば「人選の失敗」は選定基準を決めておくことで、「炎上リスク」は依頼前の過去投稿チェックと依頼時の取り決めで、「法令リスク」はステマ規制を踏まえた明示ルールの共有で、それぞれ抑えられます。逆に言えば、これらを場当たり的に進めると失敗の確率が上がります。だからこそ、次章で解説する順序立てた進め方が重要になります。

向いている/検討が必要なケース

SNSで検索されやすい商材(コスメ・食品・ファッション・ガジェット・店舗サービスなど)や、ビジュアルで魅力が伝わる商材は相性が良い傾向です。一方、説明が複雑な高単価のBtoB商材などは、単発の投稿だけで成果を出すのが難しい場合があり、目的設定をより慎重に行う必要があります。

インフルエンサーマーケティングの始め方5ステップ

ここからが本題です。インフルエンサーマーケティングのやり方は、大きく次の5つのステップに整理できます。順番に進めることが、手戻りを減らし、成果を振り返れる状態をつくる近道です。まずは全体の流れを俯瞰しましょう。

  1. STEP1|目的・KPIを設定する「何のためにやるのか(認知・購買・来店など)」を決め、達成度を測る数値目標(KPI)を立てます。すべての判断の土台になる最重要ステップです。
  2. STEP2|インフルエンサーを選定する目的に合うジャンル・規模のインフルエンサーを探し、フォロワー数だけでなく反応率や親和性で候補を絞り込みます。
  3. STEP3|依頼・交渉する候補に連絡し、企画内容・条件・スケジュール・費用を擦り合わせます。ステマ規制を踏まえた明示ルールもここで取り決めます。
  4. STEP4|投稿・実施する素材や情報を共有し、投稿を制作・公開してもらいます。事実誤認や薬機法などの観点で内容を確認します。
  5. STEP5|効果測定するSTEP1で決めたKPIに沿って結果を振り返り、次の施策の改善につなげます。やりっぱなしにしないことが成果の積み上げにつながります。

以下、各ステップを順に深掘りします。はじめての場合は、最初から大規模に展開せず、「1〜数人に小さく依頼して一連の流れを体験する」ことから始めるのがおすすめです。一度通しで経験すると、二度目以降の精度と速度が大きく上がります。

STEP1:目的・KPIを設定する

もっとも大切なのが、この最初のステップです。「何のためにインフルエンサーマーケティングを行うのか」という目的が曖昧なまま進めると、人選の基準も、依頼内容も、効果測定の指標もぶれてしまい、振り返って「成功だったのか失敗だったのか」すら判断できなくなります。

まずは、施策の目的を一つ(または優先順位を付けて)定めましょう。代表的な目的は次の3つです。

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認知拡大

新商品・ブランドを「まず知ってもらう」。多くの人に届くリーチを重視。

🛒

購買・申込促進

実際に「買ってもらう・申し込んでもらう」。反応率と親和性を重視。

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店舗集客

実店舗へ「来店してもらう」。地域性・商圏への届きやすさを重視。

目的が決まったら、その達成度を測るKPI(重要業績評価指標)を設定します。KPIは「何をもって成果とするか」を数値で表したもので、目的によって見るべき指標が変わります。

目的別・代表的なKPIの例

認知拡大:リーチ数、インプレッション数、再生回数、保存数
購買・申込促進:クーポン利用数、専用URL経由のクリック数・CV数、指名検索数の増加
店舗集客:来店数、予約数、「投稿を見た」という声の数
※いいね数など反応の指標は補助的な目安として有効ですが、最終的なゴール(売上・来店など)と紐づけて見ると、施策の価値を評価しやすくなります。

あわせて、ざっくりとした予算実施時期もこの段階で決めておくと、以降のステップが進めやすくなります。完璧な計画である必要はありません。「目的・KPI・おおよその予算・時期」の4点が言語化できていれば、最初の土台としては十分です。

STEP2:インフルエンサーを選定する

目的とKPIが定まったら、それに合うインフルエンサーを探して選定します。探し方には、SNSのキーワード検索・ハッシュタグ検索・位置情報検索・検索ツールの活用などがあり、目的やフェーズに応じて組み合わせるのが現実的です。具体的な探し方の手順はインフルエンサーの探し方ガイドで、Instagramに絞ったやり方は別途まとめた記事で解説しています。

選定で大切なのは、フォロワー数の多さだけで決めないことです。次の指標をバランスよく見て、目的に合う候補を絞り込みます。詳しいコツは本記事の人選のコツの章でも解説します。

候補は頭の中で管理せず、スプレッドシートなどでリストアップしておきましょう。アカウント名・URL・フォロワー数・エンゲージメント率・ジャンル・連絡先・ステータスといった共通項目で並べると、比較から連絡・進捗管理までを一枚で完結できます。

数値の確認はツールで効率化

候補一人ひとりのフォロワー数や反応率を手作業で確認すると、数十人を比べるだけでも相当な時間がかかります。無料の検索ツールを使えば、ジャンルやフォロワー数などの条件で候補をまとめて抽出し、数値の比較を効率化できます。「広く一次情報を見る」手作業と、「効率よく絞り込む」ツールを併用するのがおすすめです。

STEP3:依頼・交渉する

候補が固まったら、連絡を取って依頼・交渉に進みます。連絡手段は、プロフィール記載のメールアドレスやお問い合わせフォーム、DM、所属事務所への連絡などがあります。最初の連絡では、自社の紹介・依頼の目的・想定する企画内容・報酬や提供条件・スケジュールを、簡潔かつ具体的に伝えると、その後のやり取りがスムーズです。

交渉で擦り合わせておきたい主な項目は次のとおりです。曖昧なまま進めると、後のトラブルや認識違いの原因になります。

擦り合わせ項目確認・取り決めのポイント
企画・投稿内容投稿形式(フィード/リール/ストーリーズ)、回数、訴求してほしいポイント。
報酬・提供条件金額または商品提供の有無。費用の考え方は次章を参照。
スケジュール投稿日、原稿・素材の共有日、確認のタイミング。
確認フロー公開前に内容を確認させてもらえるか(事実誤認・法令面のため)。
PR表記「#PR」など広告であることの明示を必須として共有(ステマ規制対応)。
二次利用投稿素材を自社の広告・SNSで使う場合の可否と範囲。

依頼を受けたインフルエンサー側にも事情や得意・不得意があります。一方的に条件を押し付けるのではなく、相手の世界観を尊重しながら、お互いが気持ちよく進められる形を探る姿勢が、結果的に良い投稿につながります。依頼の文面や進め方のより具体的なコツは、依頼方法をテーマにした記事で扱っています。

表現を縛りすぎない

細かく指定しすぎると、その人らしさが失われ、フォロワーに「いつもと違う宣伝」と見抜かれてしまうことがあります。「絶対に伝えてほしい必須要素」と「表現は任せる部分」を切り分けて依頼すると、自然さと訴求力を両立しやすくなります。

STEP4:投稿・実施する

条件が合意できたら、投稿に必要な情報や素材を共有し、制作・公開に進みます。商品サンプル、ブランドの基本情報、訴求のポイント、避けてほしい表現(NGワードなど)を整理して渡すと、認識のずれを防げます。投稿前に内容を確認させてもらえる場合は、次の観点でチェックしましょう。

ここで重要なのは、確認はあくまで「事実と法令の担保」が目的だという点です。表現の細部まで企業側が書き換えてしまうと、その人の言葉ではなくなり、魅力が削がれます。修正依頼は必要最小限にとどめるのが、良い結果につながるコツです。

効果測定の準備は実施前に

専用クーポンや計測用URL(パラメータ付きリンク)は、投稿が公開される前に用意しておきましょう。「誰の投稿経由で、どれだけ反応・購入があったか」を後から切り分けられるようにしておくと、STEP5の効果測定が格段にやりやすくなります。

STEP5:効果測定する

投稿が公開されたら、STEP1で設定したKPIに沿って結果を振り返ります。インフルエンサーマーケティングは「投稿して終わり」ではなく、測定して次に活かすことで効果が積み上がっていきます。代表的な確認項目は次のとおりです。

主な測定指標(イメージ)

リーチ/表示数
認知
いいね・保存等
関心
URLクリック
行動
CV/購入
成果
指名検索の増加
余波

上の図は、認知(届いた)→関心(反応した)→行動(クリックした)→成果(購入・来店した)という流れで、指標がだんだん絞られていく様子をイメージしたものです(数値は例であり実測値ではありません)。リーチが大きくても成果が小さい、反応は良いがクリックが伸びない、といった「どこで止まっているか」を見ると、次の改善点が見えてきます。

インサイト(投稿のリーチ・保存などの数値)は、インフルエンサー側にスクリーンショットの共有を依頼すると取得しやすくなります。依頼の段階で「投稿後にインサイトを共有してほしい」と伝えておくとスムーズです。エンゲージメント率の意味や見方は、ERをテーマにした記事でもくわしく解説しています。

振り返りで残しておきたいこと

「どのジャンル・規模の人が、どの指標で良かったか」を記録しておくと、次回の人選の精度が上がります。1回ごとの成否だけでなく、複数回を通じた自社にとっての勝ちパターンを蓄積していく視点が、中長期の費用対効果を高めます。

STEP2の候補出しを無料ツールで効率化

ジャンル・フォロワー数・エンゲージメントなどの条件で、Instagramのインフルエンサーをまとめて検索できます。始め方の第一歩に、まずは気軽にお試しください。

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費用の考え方

「いくらかかるのか」は、始める前にもっとも気になるポイントの一つです。インフルエンサーマーケティングの費用は固定ではなく、フォロワー規模・依頼形態・ジャンルなどによって変わりますが、目安となる考え方があります。ここでは全体像を押さえ、詳しい相場は費用相場の記事に譲ります。

費用の基本式(直接依頼の場合)

個人のインフルエンサーに直接依頼する場合、費用は
フォロワー数 × フォロワー単価(おおむね2〜4円)
が一つの目安です。たとえばフォロワー5万人なら、5万 × 2〜4円=10〜20万円程度が一般的なレンジになります。美容・金融などジャンルによって単価は高めになる傾向があり、あくまで概算の起点として捉えてください。

依頼形態別の費用イメージ

依頼の仕方によって、費用と手間のバランスが変わります。代表的な3つの形態を整理します。金額はあくまで目安のレンジであり、実際は条件によって上下します。

依頼形態費用の考え方担当者の手間向くフェーズ
商品提供(ギフティング)
現物提供のみ
商品代・送料が中心。金銭報酬なしのケースも まず試す/少額で
個人へ直接依頼
金銭報酬あり
フォロワー数 × 2〜4円が目安 やや高 自社で運用したい
代理店・プラットフォーム経由 上記+ディレクション費(報酬の20〜30%程度 本格運用/大規模

はじめは商品提供や個人への少額の直接依頼から試し、運用を本格化する段階で代理店やプラットフォームの活用を検討する、という段階的な進め方が現実的です。代理店経由は費用が上がる一方、人選・交渉・進行管理・効果測定までを任せられるため、社内の工数を抑えられます。「自社のリソース」と「予算」のどちらを優先するかで選ぶとよいでしょう。

費用は「単価」より「費用対効果」で見る

同じ予算でも、フォロワーは多いが反応率の低い1人に集中するより、反応率の高いマイクロ・ナノ層の複数人に分散したほうが、結果的に費用対効果が良くなるケースがあります。金額の大小だけでなく、STEP5の効果測定とあわせて「いくらで、どれだけの成果が出たか」で判断しましょう。フォロワー単価の根拠や規模別の詳しい相場はインフルエンサーマーケティングの費用相場の記事で解説しています。

人選のコツ

5ステップのなかでも、成果を大きく左右するのが人選(STEP2)です。ここでは、初めての担当者がつまずきにくいよう、人選のコツを掘り下げます。基本の考え方は「フォロワー数の多さだけで選ばず、複数の指標を組み合わせて総合的に判断する」ことです。

🎯

① 親和性を最優先

発信ジャンルとフォロワー層が、自社の商材・ターゲットと重なっているか。ここが土台。

💬

② 反応率を見る

フォロワー数より、いいね・コメント・保存などの反応率(ER)。行動につながる力。

🔎

③ 数字の裏側を確認

偽フォロワーやコメントの中身をチェック。数字だけ大きく中身が伴わない例に注意。

🎨

④ 世界観の一致

写真や言葉づかいの雰囲気がブランドと合うか。最後は人の目で見極める。

規模は「小さく試す」から始めるのが安全

はじめての場合、いきなりフォロワーの多いマクロ・メガ層に大きな予算を投じるのは、リスクが高めです。費用対効果と反応率のバランスに優れるマイクロインフルエンサー(1万〜10万人)や、より身近で高エンゲージメントなナノインフルエンサー(1,000〜1万人)から小さく試すと、少ない予算で一連の流れを経験でき、自社の勝ちパターンを探りやすくなります。マイクロ層の具体的な活かし方はマイクロインフルエンサーの解説記事をご覧ください。

「なぜこの人なのか」を言語化できるか

良い人選かどうかの簡単なチェックは、「なぜこの人に依頼するのかを、社内に数値と言葉で説明できるか」です。「フォロワーが多いから」だけでは弱く、「商材ジャンルと一致し、ER が同ジャンル内で高く、フォロワー層が自社ターゲットと重なるから」と言えれば、選定の精度は高いといえます。説明できる状態は、稟議や上長への共有もスムーズにします。

候補は「ツールで絞り、人の目で決める」

フォロワー数や反応率といった数値は検索ツールで効率よく絞り込み、最後の世界観・トーンの判断は実際に投稿を見て人の目で行う――この二段構えが、効率と精度を両立する人選の基本形です。探し方そのものの全体像は探し方ガイドで詳しく解説しています。

よくある失敗と注意点

最後に、初めての担当者がつまずきやすいポイントと、必ず押さえておきたい注意点を整理します。あらかじめ知っておくだけで、多くの失敗は避けられます。

🌫️

目的が曖昧

「とりあえずやる」では、人選も測定もぶれる。STEP1の目的・KPI設定が出発点。

📈

フォロワー数偏重

数の多さだけで選ぶと反応につながりにくい。指標は総合で見る。

📝

表現を縛りすぎ

細かく指定しすぎるとその人らしさが消え、宣伝臭が出てしまう。

📊

測定しっぱなし

計測導線を用意せず、振り返れない。投稿前にURL・クーポンを準備。

最重要:ステマ規制への対応

インフルエンサーマーケティングを行ううえで、法令面で必ず押さえておきたいのがステルスマーケティング(ステマ)規制です。これは2023年10月1日から、景品表示法上の「不当表示」として規制されているもので、実際は広告・PRであるにもかかわらず、それを隠して消費者に「第三者の自発的な感想」であるかのように見せる行為が禁止されています。

ステマ規制で押さえるべき3点

・依頼に基づく投稿(広告)であれば、「#PR」「#広告」「#プロモーション」など、広告だと一般消費者が明確に判別できる表示が必要です。
・規制の対象は、商品・サービスを供給する事業者(広告主)です。依頼を受けたインフルエンサー側ではなく、依頼する企業側に責任が生じる点に注意してください。
・違反すると措置命令などの対象となり得ます。依頼時の取り決めとして、明示のルールをあらかじめ共有しておきましょう。

「自然に見せたいから広告だと分からないようにしてほしい」という依頼は、現在は明確にNGです。広告であることを正しく開示したうえで、内容そのもので魅力を伝えてもらう――これが、信頼を損なわずに成果を出すための前提条件になります。表示の方法や具体的な対応の詳細は、ステマ規制の解説記事でまとめています。

そのほかの注意点

ステマ規制以外にも、運用で気をつけたい点があります。いずれも、事前の確認と取り決めで対応できるものです。

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よくある質問

インフルエンサーマーケティングは何から始めればいいですか?
まず「施策の目的(認知拡大・購買促進・店舗集客など)」とKPI(達成度を測る数値目標)を決めることから始めます。目的が定まると、向いている人選・依頼内容・効果測定の指標が自然と決まります。そのうえで、②インフルエンサーの選定 ③依頼・交渉 ④投稿・実施 ⑤効果測定、と進めるのが基本の流れです。
少ない予算でも始められますか?
始められます。商品提供(ギフティング)や、フォロワー1万〜10万人のマイクロインフルエンサー・1,000〜1万人のナノインフルエンサーへの少額の直接依頼から試すと、低予算でも一連の流れを経験できます。個人への直接依頼の費用は「フォロワー数 × 2〜4円」が目安です。まず小さく試し、効果を見てから本格化するのがおすすめです。
インフルエンサーマーケティングの費用はどのくらいかかりますか?
個人へ直接依頼する場合は「フォロワー数 × フォロワー単価2〜4円」が一つの目安で、たとえばフォロワー5万人なら10〜20万円程度が一般的なレンジです。代理店やプラットフォーム経由では、これに加えてディレクション費(報酬の20〜30%程度)がかかります。ジャンルや条件で上下するため、詳しくは費用相場の記事もあわせてご確認ください。
インフルエンサーはどう選べばいいですか?
フォロワー数の多さだけで選ばないことが重要です。発信ジャンルとフォロワー層が自社の商材・ターゲットと重なる「親和性」を最優先し、エンゲージメント率(反応率)、フォロワーの質、世界観・トーンの一致まで総合的に判断します。はじめは費用対効果に優れるマイクロ・ナノ層から小さく試すと失敗が少なく、検索ツールで候補を絞り込み、最後は人の目で世界観を確認するのがおすすめです。
始めるときの法律上の注意点は何ですか?
ステマ規制への対応が必須です。2023年10月1日から、広告・PRであることを隠した投稿は景品表示法上の不当表示として規制されています。依頼に基づく投稿には「#PR」「#広告」など広告だと明確に分かる表示を付けてもらいましょう。規制の対象は依頼する側の事業者(広告主)であり、企業側に責任が生じる点に注意が必要です。あわせて、化粧品・健康食品では薬機法などの表現にも配慮しましょう。

まとめ

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TRIAS編集部
インフルエンサーマーケティングの支援を行うTRIAS株式会社の編集部です。無料のInstagramインフルエンサー検索ツール「インフルエンサーサーチ」を運営しています。