投稿に対するいいね・コメント・保存・シェアなどの反応(エンゲージメント)が、フォロワー数またはリーチ数に対してどの程度発生したかを示す割合。一般的には「エンゲージメント数÷フォロワー数×100」で算出され、フォロワーの質や投稿への関心度を測る代表的な指標である。
目安となる数値はフォロワー規模によって大きく異なり、当サイトが行った6,949アカウントの調査では、ナノインフルエンサー層の中央値が2.94%、マイクロインフルエンサー層は0.99%と、フォロワーが増えるほど低下する傾向が確認されている。そのため、規模の異なるアカウントを同じ基準値で比較するのは適切ではない。
キャスティングの場面では、フォロワー数に対してエンゲージメント率が極端に低いアカウントはフェイクフォロワーの混入が疑われるため、起用前のチェック指標としても使われる。なお、算出方法(分母をフォロワー数とするかリーチ数とするか)を統一して比較することも重要である。
実務での使い方
候補者を比べるときに最も使う指標です。ただし絶対値だけを見ても意味がありません。エンゲージメント率はフォロワー数が増えるほど下がるのが普通なので、同じ規模帯の中で比べる必要があります。
当社がInstagram 6,949アカウント(うちER算出可能な4,987件)を調べたところ、中央値はナノ(1万人未満)2.94%、マイクロ(1〜10万人)0.99%、ミドル(10〜50万人)0.78%、マクロ・メガ(50万人以上)1.01%でした。つまりフォロワー5万人のアカウントなら、0.99%を超えていれば同規模の平均以上と判断できます。
ジャンルによる差も大きく、犬・写真・猫・グルメ・カフェ・旅行といった生活実感のあるジャンルは高め、美容・ファッションは低めに出ます。美容系の候補者を他ジャンルの数字と比べて「低い」と判断してしまうのは典型的な誤りです。
よくある誤解
「エンゲージメント率が高い=良いアカウント」とは限りません。フォロワー数が極端に少ないアカウントは、身内のいいねだけで数値が跳ね上がります。当社の調査でもナノ層は平均値が4.78%と中央値2.94%から大きく乖離しており、一部の極端な値が平均を押し上げていました。評価するときは平均ではなく中央値で見て、さらにコメントの中身が実際の反応かどうかも確認してください。